「駐車場の解約・契約の手続きの流れは？」
「引越しで駐車場の解約に、車庫証明は必要なの？」
引越し情報専門サイト「引越しママのみかた」を管理＆運営している、某引越会社の社員のナカムラと申します。
車を持っている場合、引越しする時につきまとう悩みが駐車場の解約・契約の手続きと、駐車場の車庫証明に関する疑問です。
駐車場を解約するときにも、車庫証明が必要なの？
はい、必要です。
いろいろなケースを見本にお答えしますね！
この記事では、駐車場の解約・契約の流れと、引越し時における車庫証明のいろんなケースの相談事を調べて、まとめてみました。
ぜひ、最後まで目を通してくださいね！
引越し時の駐車場の手続きの流れ
車のオーナーが引越しをする場合、車の駐車場の手続きを行う必要があります。
駐車場の手続きでやることは、以下の通りです。
- 引越し前の駐車場：解約の手続き
- 引越し後の駐車場：契約の手続き
それでは、詳しく見ていきましょう！
1：駐車場の解約の手続き
引越しが決まったら、駐車場の契約書を確認して、管理している大家さんまたは管理会社に解約の連絡を行ってください。
契約書に解約告知時期が記されている場合は、その期間前に届出をしないと、引越し翌月分の駐車場代も支払うことになりかねません。
引越しが決まったら、早めに連絡するようにしてくださいね。
駐車場の解約告知時期は、1ヶ月前がほとんどです。
今住んでいるお部屋の解約と同時に、駐車場解約の届出を行いましょう。
駐車場の解約に必要な書類
駐車場の大家さんや管理会社に解約の連絡をすると、必要な書類（駐車場使用契約解約届や駐車場解約申込書など）がもらえます。
書類を記入して提出すれば、解約手続きは完了です。
また、解約時（敷金返還）には新しい車庫証明が必要になります。
それについては後述します。
月極駐車場の支払いはどうなる？
基本的に、駐車場は月極（つきぎめ）契約になっています。
月の途中で解約することが多くなると思いますが、その場合の駐車場代は、日割り清算される場合と、されない場合があります。
清算方法については、手元にある駐車場の契約書を確認してみてください。
なお、契約時に敷金が必要だった場合は、解約後に返還されます。
2：駐車場の契約の手続き
引越しする際には、駐車場の契約が必要です。
引越し先の部屋に駐車場がある場合は、賃貸契約のときに一緒に駐車場の契約を行えます。
もし、駐車場がない場合は、月極（つきぎめ）駐車場を探して契約する必要があります。
駐車場の契約に必要なもの
駐車場の契約に必要なものは、以下になります。
- 身分証明書
- 印鑑
- 住民票
- 駐車場代の引き落とし口座の通帳
- 手数料（敷金・礼金・1ヶ月分の駐車場代など）
- 印鑑証明
契約する際には、賃料の1ヶ月分の手数料が必要になる場合があるので、あらかじめ確認しておいてください。
駐車場を契約する際には、「自動車保管場所使用承諾証明書」を駐車場の経営者に発行してもらってください。
あとの手続きで必要になります。
引越し先で駐車場を探すときの注意点
引越し先のお部屋に駐車場がついてない場合は、新しく駐車場を探す必要があります。
その探し方ですが、以下の注意点があります。
駐車場は自宅から2km以内
車庫登録の申請の条件に「自動車の使用の本拠の位置との間の距離が、２キロメートルを超えないこと」とあります。
この条件を守ってください。
ちなみに不動産業界での徒歩10分は、800メートルの距離です（徒歩1分=80m）。
この計算でいうと2kmは、歩いて25分の計算になります。
つまり、徒歩25分以内の圏内で駐車場を探すというのが、一つの目安になりますね。
車のサイズがあっているか
駐車場を探すときには、車のサイズがあっているか確認してください。
車のサイズがあっていないと、車庫入れが難しかったり、サイズ的に駐車できない場合があります。
3ナンバーの大型の車や、ハイルーフやステップワゴンなど車高があるサイズの車を持っている方は、入庫できない駐車場があるので、事前に確認しておいてください。
以上を踏まえた上で、以下の方法で探してみましょう。
駐車場の探し方
新居の近所を歩いて探す
駐車場を探す場合は、引越し先の部屋の近所を歩いて探すのがわかりやすいです。
駐車場の雰囲気や、お部屋との距離感がつかみやすいですし、車の出し入れや一歩通行などの道路事情もわかります。
新居の下見に行くときに、一緒に探しておくのがいいですね。
不動産屋さんに相談する
土地勘がないと、なかなか駐車場探しも大変です。
新しい部屋を探すときに、近くに駐車場がないか聞いてみてください。
インターネットで探す
全国の月極駐車場を検索できるサイトがあります。
こちらで、あらかじめ駐車場を探しておくと便利ですよ。
駐車場を契約した後の手続きもある
駐車場を契約したあとは、車庫証明・車検証・免許証の変更手続きが必要になります。
住民票を移動してから、15日以内に手続きを行わないと、罰金が科せられる可能性があります。
車庫証明・車検証・免許証の手続きについては、以下の記事でまとめてあるので、参考にしてくださいね。
新居に車を止めるスペースがある場合
引越し先の新居に駐車スペースがある場合、そこを駐車場として使用できます。
しかし、場所があるだけではダメで、きちんと車庫証明の届出をする必要があります。
引越しで駐車場の解約に車庫証明は必要なの？
引越しで今の駐車場を解約するとき、「車庫証明（正式名称は自動車保管場所証明申請書）は必要なの？」という疑問があると思います。
結論から言うと、必要です。
以下、その理由を紹介します。
駐車場を解約するときには「新しい車庫証明」の提出が必要
駐車場を解約する際には、新しい駐車場の住所が記された車庫証明が必要です。
駐車場を契約する場合はいいとして、「どうして解約するのに車庫証明が必要なの！？」って、疑問に思いますよね。
その理由は「車庫証明の記載内容に変更があった場合には15日以内に届出が必要」という法律があり、駐車場を経営している大家さんや管理会社は、警察の車庫係から駐車場の解約があったら届け出るように指導されているからです。
また、警察の車庫係でも車庫証明を管理していて、以前に登録された保管場所の登録が抹消されないと重複となるため、同じ場所で車庫証明が取れません。
このように、駐車場の経営者は新しい人に貸すために、駐車場の解約時に新しい車庫証明の提出を求めているのです。
以下、いくつかのケースを見てみます。
ケース1：引越しで、住所が変わったけど、駐車場は変わらない場合
たとえば、同じマンション内で住む部屋が変わったり、歩いてすぐの場所に引越したけど、駐車場はそのまま契約している状態です。
この場合、車庫証明の変更が必要です。
ケース2：住所は変わらず、駐車場が変更した場合
たとえばマンションに住んでいて、その下の駐車場を借りている場合。
今のところよりも止めやすい場所が空いたので、そこに変更しました。
この場合、やはり車庫証明の変更が必要です。
ケース3：パパが単身赴任した場合
たとえば、パパが単身赴任で実家から車を持って引越した場合です。
いま契約している駐車場は必要ないので解約しようとしたら、大家さんから「次の車庫証明を提出してください」と言われたとします。
この場合、車庫証明の提出が必要です。
罰金がある
このように、車庫証明に記載されている情報が変更になる場合は、変更手続きが必要です。
きちんと手続きをしないと、10万円以下の罰金が科せられる可能性があるので、注意してください！
手続きの方法については、以下の記事でまとめているので参考にしてくださいね。
まとめ
引越し時の駐車場の契約・解約手続きについて見てきました。
まとめると、以下になります。
- 引越しが決まったら、早めに駐車場の管理者に解約の連絡をする
- 解約時には、引越し先の車庫証明の提出が必要になる
- 駐車場を契約する場合は、1ヶ月分の手数料が必要になることが多い
- 契約する際には、車のサイズが大丈夫か確認する
- 契約時に、車庫証明の手続きに必要な証明書をもらう
- 車庫証明は、記載内容が変更したら手続きが必要
引越してから駐車場が見つからない！なんてことにならないように、早めに手続きを行ってくださいね！
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2006年より、某大手引越会社の営業を担当。営業成績10年連続全国1位を達成。現在、営業管理職。これまでの豊富な経験を元に、引越し内部事情を、こっそりとシェア（会社にはナイショ）。好きな食べ物は、サラダチキンと玄米。現在、二児のパパ。
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