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料金・費用

夫婦・2人家族の引越し料金相場と引越し料金を安くするコツ!

この記事を書いた人

現役の引越し営業マン
某引越会社の社員:ナカムラ
2006年より、某大手引越会社の営業を担当している現役の営業マン。営業成績10年連続全国1位。これまでの豊富な経験を元に、安くかしこく引越しするための裏事情をシェア(会社にはナイショ)。

2人家族での引越し料金の相場は、いくらくらいなの?」
「夫婦・カップルの引越しを安くするコツは?」

こんにちは!
引越し情報専門サイト「引越しママのみかた」を管理&運営している、某引越会社の社員のナカムラと申します。

 

子どもが生まれる前に広い部屋に引越したい夫婦や、同棲から結婚することで新居に引越したいカップルなど、2人家族の引越しは、2トントラック1台分~2台分の荷物量になることが多いです。

引越しの料金は時期・距離・荷物料などで決まりますが、複数の会社で「相見積もり(あいみつ)」することで、大幅に安くなります。

この記事では、夫婦・カップルの引越しを安くするコツ引越し料金の相場2人家族の引越しでやることについて営業成績が10年連続1位の引越しのプロフェッショナルが解説します。
ぜひ、最後まで目を通してくださいね!

引越し料金相場は主に3つの要素で決まる

引越しの料金は、いろいろな要素が絡み合って決まります。
その中でも、特に大きな要素は、以下の3つです。

  1. 荷物の量(人数・トラック・オプション)
  2. 移動距離
  3. 時期

それぞれの項目について、詳しく解説しますね。

1:荷物の量(人数・トラック・オプション)

2人家族での引越しの場合、2~4トンのトラックを使うことが多いです。
荷物の量によっては、2台のトラックを使うこともあります。

引越し料金は、トラックのサイズや台数が上がるほど高くなります。
また、作業する人数が増えると人件費も増えます。

トラックのサイズとスタッフの人数は、訪問見積もりの際に営業マンが決めます。

また、ピアノの運搬などが必要になる場合は、そのオプション代も加算されます。

2:移動距離

引越しで移動する距離によって、料金が変わります。
大まかにいうと、以下のような分類になります。

  • 15km未満(近距離)
  • 50km未満(近距離)
  • 200km未満(中距離)
  • 500km未満(長距離)
  • 500km以上(長距離)

15km未満(近距離)

東京駅を中心にして半径15kmの円をおきました。

15km未満は、主に同じ市内での近距離の引越しです。
東京駅を中心とした場合、江戸川区・川口市・世田谷区などが圏内に入ります。

50km未満(近距離)

東京駅を中心にして半径50kmの円をおきました。

50km未満は、主に市外での近距離の引越しです。
東京駅を中心とした場合、千葉市・春日部市・八王子市・横浜市などが圏内に入ります。

200km未満(中距離)

東京を中心にして半径200kmの円をおきました。

200km未満は、主に圏外での中距離の引越しです。
東京都を中心とした場合、茨城県・福島県・長野県・静岡県(東部)などが圏内に入ります。

500km未満(長距離)

東京を中心にして半径500kmの円をおきました。

500km未満は、主に近隣地方への長距離の引越しです。
東京都を中心とした場合、東北地方(青森を除く)・中部地方・関西地方などが圏内に入ります。

500km以上(長距離)

500km以上は、これまで紹介した以上の範囲への長距離の引越しです。
東京都を中心とした場合、青森・北海道・中国地方・九州地方・四国などが圏内に入ります。

3:時期

引越しには閑散期(かんさんき)と繁忙期(はんぼうき)があります。

閑散期(オフシーズン)

閑散期は、主に1月・2月・5月・6月・7月・8月・9月・10月・11月・12月にあたります。
引越しの件数が比較的すくないので、引越し料金を安くおさえられます。
ただし9月の月末は転勤が多いので、引越し料金が高めになります。

繁忙期(オンシーズン)

住民基本台帳人口移動報告 平成27年住民基本台帳人口移動報告を元に作成しました。

繁忙期は、主に3月・4月にあたります。
この時期は引越しの件数が非常に多く、引越し料金が高くなります。
「引越し難民」という言葉も生まれるほど需要が多いので、早めに見積もりを依頼しないと引越しが間に合わなくなります。

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2人家族の引越し料金相場

以下は、2人家族の料金相場です。

距離・時期によって分けていますが、あくまでも目安なので、実際の引越し料金は見積もりを取ることで明確になります。

「2人家族」の引越し料金の相場

2人家族の料金相場
引越し距離 5月~2月の引越し 3月・4月の引越し
~15km未満 69,171円 82,061円
~50km未満 79,390円 98,657円
~200km未満 91,277円 117,305円
~500km未満 115,944円 150,964円
~500km以上 162,851円 239,150円
出典:SUUMO

結婚している夫婦やカップルの場合の、引越し料金の相場です。

家族の引越し料金を安くする方法をプロがアドバイス

引越しにかかる料金は、少しでも安くしたいですよね。
そこで、引越しの料金を下げる方法を解説します!

1:安くなるタイミングを狙う

引越しの繁忙期・閑散期のところでも紹介している通り、引越しは需要が高いと料金が高くなり、需要が少ないと料金が安くなります。

需要が少ないのは、月初から月中の平日です。
時間帯は、時間指定なしのフリー便の方が安くできます。

可能であれば、そういうタイミングを狙ってみてください。

2:見積もりは早めにおこなう

引越しが決まったら、早めに見積もりを取ってください
その1でもお話ししたことと通じますが、引越し会社の予定が開いている日程の方が、料金を安くできるからです。

引越し会社としては、なるべく予定を埋めたいと思っています。
そこで、あなたの都合のよい日程とかみ合えば、大幅に料金を値引きできるチャンスがあります。

特に繁忙期は早めに依頼しないと、引越しを引き受けてくれる会社がどんどんなくなります。

3:あいみつして料金を比較する

引越し会社は、言い方は悪いですが、お客様を見て料金を決めています。
もし、1社しか見積もりを取ってないなら、ライバルがいないので料金を下げる理由がなくなります。

引越し会社が訪問見積もりで最初に提示する引越しの料金は、あえて高く見積もっています。
そこで「うん」と首を縦に振ってしまっては、ぼったくられているも同然です。

引越し料金を安くするには、かならず複数の会社で見積もりを出して、会社同士で価格を競わせるように交渉してください。

家族での引越し料金を安くするには、早めに「あいみつ」をすること!

2人家族の引越し方法

2人家族で荷物の量が少ない場合は、以下の引越し方法も考えられます。

  • 自力で引越しする
  • 大きな家具だけ会社に依頼する

自力で引越す場合の費用

近場であれば、引越しで一番安く引越す方法は、自力で引越すことです。

私は引越し会社に入社前、近場の引越しでレンタカーを使って自力で引越したことがあります。

その時はバンを使いましたが、荷物の量をけっこう減らしたつもりだったのに、想像以上の回数を往復することになって(たしか10回くらい)、けっこうビックリしました(!)

体力と時間と自信があるなら自力で行い、自信がないなら引越し会社に依頼するのがおすすめですね(笑)

参考までに、近場の引越しで使うレンタカーの料金を調べてみました。

レンタカーの相場
  ワンボックス・バン ワンボックスバン・ロング 軽トラック
 
3時間まで 4,968円 8,748円 4,968円
6時間まで 6,048円 10,908円 6,048円
参照:ニッポンレンタカー 通常期・一般料金・安心コースでの検索結果。

私が引越しをしたときは、ワンボックスバンのロングを使用したんですが、その時は冷蔵庫だけで車の中がイッパイになって「こんなにスペースをとるのか!」と驚きました!

大型家具・家電のみ会社にお願いする方法

先ほど紹介したように、近場であれば自家用車やレンタカーで何度も往復して荷物を運ぶ方法もあります。

しかし、冷蔵庫やタンスなど大きな家電や家具は、素人で運ぶはかなりキビシイです。

そこで検討してみて欲しいのが、引越し会社に大型家具のみ依頼する引越し方法です。

引越し会社では、冷蔵庫のみ・ベッドのみ・タンスのみ・机のみなど、家具や家電だけでも運んでくれます。

その場合は、必ずあいみつ」をして料金を比較してください。
1社で見積もりを出しても、ぼったくられるだけだからです。

ちなみに相場については、クロネコヤマトの家具配送サービスの料金を参考に紹介しておきます。

家電 料金
冷蔵庫のみの料金相場 例:7,398円(小型冷蔵庫)
ベッドだけの料金相場 例:16,254円(シングルベッド)
タンスのみの料金相場 例:22,950円(400cmまで)
ソファのみの料金相場 例:10,746円(2人がけ)
机だけの料金相場 例:18,198円

2人家族の引越しでやることリスト

最後に、2人家族での引越しの、やることリストをまとめてみました。

こちらを確認しながら、1つ1つ引越しの準備をはじめていってくださいね。

引越し1ヶ月前

引越し会社の手配 引越し先と日付が決まったら、すぐにあいみつして引越し会社の比較を行いましょう。
引越し先の内見 引越し先の道幅、間取り、収納スペース、ガスの種類、駐車場など確認します。
不動産の解約手続き 管理会社や大家さんに退去の連絡をします。
賃貸契約書に書かれている期限を確認しておきましょう。
インターネットの手続き 引越し先ですぐに利用できるようにするには、プロパイダーに早めに連絡することが大切です。
駐車場の手続き 駐車場の契約書を確認して、管理している大家さんまたは管理会社に解約の連絡を行ってください。
荷造りの開始 荷造りの方法の記事を参考にできるところからはじめていってください。
粗大ごみの処分 不要な家具類はネットオークションや自治体での処分を行っていきましょう。

引越し2週間前~3日前

固定電話と携帯電話の手続き 引越しの電話の手続きは、引越しの1ヶ月前から受け付けています。
固定電話の場合は、引越しの2週間前までに申し込むことが推奨されています。
郵便局の手続き 郵便局に手続きをすると、引っ越しする前の住所に送られた郵便物を、新しい住所に自動的に届けてくれます。
転出届の手続き 役所で住民票の手続きを行います。
同時に国民健康保険・国民年金・乳児医療・老人医療・児童手当・印鑑登録などの手続きを行うと効率がよいです。
利用サービスの住所変更 新聞・牛乳・食材宅配サービスなどの利用があれば、引越しの連絡をします。
ガスの手続き 引越しの1週間~3日前までに現在利用しているガス会社に利用停止の連絡をしましょう。
引越し先のガス会社が変更する場合は、そちらのガス会社にも忘れずに連絡を行いましょう。
電気の手続き 現在の電気会社に利用の停止を連絡します。
また、新居を管理する電気会社に利用の開始を連絡します。
水道の手続き 現在の水道局に利用の停止を連絡します。
また、新居を管理する水道局に利用の開始を連絡します。

引越し前日までの準備

冷蔵庫の準備・水抜き手順 冷蔵庫のコンセントを抜いて水抜きします。
洗濯機の設置・取り外しの手順 洗濯機の浴槽内の水を抜いておきます。
石油ストーブの空焚き方法 石油ストーブの灯油を空にします。
ガスコンロの設置・取り外し・掃除・処分の方法 ガスの取り外しをします。
テレビの梱包・設定・設置・配線の方法 テレビの配線をまとめておきます。
パソコン(PC)の梱包と注意点 パソコンの配線をまとめておきます。

引越し当日

引越す準備 寝具はふとん袋に入れて、使い終わった洗面用具は前日に用意したダンボールに入れます。
近所へのあいさつ お隣さんに「お世話になりました。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。」とご挨拶します。
電気のブレーカーを落とす 引越し当日は、ブレーカーを「切(OFF)」にします。
荷物の搬出 基本的にトラックへの積み込みはスタッフに任せて、あなたは指示を出したり、部屋から玄関までダンボールを運んだりすることを行いましょう。
電気・ガス・水道の清算 基本的に立ち会いは不要です。
旧居の鍵の返却 当日は、大家さん立ち合いで修繕箇所など部屋の確認をします。
忘れものチェック 荷物の搬出、掃除が終わったら、最後に忘れ物がないか確認します。
流しの下、押し入れの奥、ベランダ、物干し竿、自転車、表札などなど、見落としに注意しましょう。
新居の鍵をもらう 新居に向かう前に、不動産屋さんから部屋の鍵をもらいましょう。
荷物の搬入 見積もりの段階で搬入の開始時間の段取りを、打ち合わせておきましょう。
電気・ガス・水道の使用開始 電気・水道は事前に連絡をしておけば、当日から使用できる状態になります。
ガスは管理会社の立ち合いのもとに開栓が行われます。
管理人へあいさつ 挨拶のさい、ごみ収集日などのルールを確認しておきましょう。
ご近所へあいさつ 引っ越し前に用意しておいたお菓子をもって「今度、引っ越してきた○○です。よろしくお願いします」と挨拶しましょう。

引越し後14日以内

転入届の手続き 役所で住民票の手続きを行います。
同時に国民健康保険・国民年金・乳児医療・老人医療・児童手当・印鑑登録・マイナンバーなどの手続きを行うと効率がよいです。
マイナンバーカードの手続き 引越しする家族全員のマイナンバーカードを持っていきましょう。
国民健康保険の手続き 国民健康保険に加入している方は、引越し後に役所に行って手続きを行う必要があります。
国民年金の手続き 国民年金に加入している方は、引越し後に役所に行って手続きを行う必要があります。
介護保険の手続き 介護保険の保険者(負担者)は市区町村の自治体なので、引越し前後の役所で手続きを行う必要があります。
印鑑証明の手続き 住民票や運転免許と同じように、引越し後には、印鑑証明の変更手続きが必要になります。
ペット(犬)の手続き 犬を飼っている家庭は引越し後の役所や動物管理センターで手続きが必要です。
運転免許の手続き まず役所で住民票を発行してもらいます。
それから「警察署」または「運転免許センター」で変更手続きをします。
普通自動車の手続き 普通自動車の住所変更は、警察著と陸運局の2か所に行く必要があります。
軽自動車の手続き 軽自動車の住所変更は軽自動車検査協会で行います。
バイクの手続き バイクの排気量によって住所変更の手続き先が変わります。
原付バイクは、市区町村で管轄しています。
軽二輪と小型二輪は、陸運局で管轄しています。
銀行口座の手続き 銀行口座の住所変更手続きは、手順として住民票や免許証の変更をした後に行うことになります。

まとめ

2人家族の引越しの料金相場や、やることについてみてきました。

大型家具だけを依頼する場合でも、すべての家財を依頼する場合でも、早めに引越し会社を決めた方が料金が安くなります。

会社の予定が空いている日時は、料金を安くできるからです。

まずは一括見積もりサービスを使って、あいみつをしてください。

そこで条件のよい引越し会社を決めたら、季節でない衣類の梱包など、できるところから引越しの準備をはじめていってくださいね!

引越しの見積もり料金は、一番高い会社と一番安い会社の差額が、なんと20万円を超えることがあります(家族で県外引越しの場合)

あいみつをするとだいたい20%~50%は価格が下がるので、複数社で見積もりを比較しなければ、何万円も損をしてしまいます。

そのため、引越しが決まったら、複数の引越し会社から見積もりをとる「あいみつ(相見積もり)」を、かならず行いましょう!

あいみつをする理由
  1. 最初は、どの会社も「あえて高め」の料金を提示する
  2. 「見積もりが1社だけ」だと、価格は下がらない
  3. だから、数社で価格を競わせる
  4. そのことで引越し料金を何万円も節約できる

ですが、あいみつは時間がかかるのがデメリット
200社以上もある引越し会社を、自分で探して1つ1つ連絡するのは大変です。

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