現役の引越し営業マン
某引越会社の社員:ナカムラ
2006年より、某大手引越会社の営業を担当している現役の営業マン。営業成績10年連続全国1位。これまでの豊富な経験を元に、安くかしこく引越しするための裏事情をシェア(会社にはナイショ)。
「コロナ禍の引越し作業で注意することは?」
「コロナ禍の引越しの見積もりは安くなる?」
引越し情報専門サイト「引越しママのみかた」を管理&運営している、某引越会社の社員のナカムラと申します。
新型コロナウイルスのニュースが毎日のように流れる中、これから引越しをする予定があるママさんは、いろいろな不安や心配点を抱えているのではないかと思います。
新型コロナウイルスの感染拡大後だけど無事に引越しできるかな?
心配でしたら、訪問見積もりを依頼する際に「コロナ対策をお願いします」と伝えておくと良いですよ!
そこで、この記事ではコロナ禍の引越し会社の対応や、コロナ禍の引越しにおける注意点、料金相場の変更などについて紹介します。
無事に引越しを完了できるように、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1:コロナ禍の引越し会社の対応
1:コロナによる引越し業界の現状
出典:新型コロナウイルスの影響で引越しに関する具体的な影響アンケート
作成:株式会社GLIDE
調査対象:全国の18歳~39歳の男女400名
調査期間:2020年3月24日(火)~2020年3月25日(水)の2日間
参照ページ:この春に引越し予定のあった全国の男女400名に聞いた『新型コロナウイルスによる引越しへの影響に関する調査』
まず最初に、ざっくりとコロナ禍の引越し業界の現状について紹介します。
2020年3月・4月・5月の全国的な引越し件数は、おそらく過去最低の件数になりました。
もちろん、その理由はコロナウイルスの影響によるものです。
6月以降は引越しをする会社や家庭が増えてきましたが、例年と比べると減少しています。
これが、コロナ禍の引越し業界の現状です。
2:コロナ禍の引越し会社の対策
出典:新型コロナウイルスの影響で引越しに関する具体的な影響アンケート
作成:株式会社GLIDE
調査対象:全国の18歳~39歳の男女400名
調査期間:2020年3月24日(火)~2020年3月25日(水)の2日間
参照ページ:この春に引越し予定のあった全国の男女400名に聞いた『新型コロナウイルスによる引越しへの影響に関する調査』
今回のコロナの影響によって、引越し会社の対応に変化がありました。
大きくいうと、以下の3点の指示が作業員に出されました。
- 作業中はマスクをするよう徹底すること
- 作業前・作業後の手指のアルコール消毒を徹底すること
- 体調不良や37.5度以上の熱がある場合は自宅待機すること
マスクについては、引越し会社から作業員へ一人当たり5枚程度のマスクが支給され、引越しの作業中はマスクを着用することが引越し会社から指示されています。
アルコール消毒については、車両の中にアルコールが積んであり、作業前・作業後の手指の消毒の徹底が作業員に向けて指示されています。
ただ、実情としては、これらの指示が守られていないケースもあります。
というのも、引越し作業は重い荷物をたくさん運ばなくてはならないため、マスクをしたままの作業というのは、かなり息苦しくて困難になるからです。
そのため、実際の作業現場を見てみると、マスクを外して作業しているスタッフもいます。
実際、コロナに関しては、人によって意見の温度差が大きく違います。
例えば、作業時のマスク着用が徹底されていないことで「お宅の会社は従業員にどういう指示を出しているのか!?」と言うクレームが入って、大きく揉めたケースも何件かあります。
このように、コロナ禍の引越し会社の対応と、実際の現場の作業は、対応が異なる場合もよくある、というのが現状です。
2:コロナ禍の引越しの見積もりの注意点
コロナ禍に、引越しの訪問見積もりをお願いするにあたって、「引越しの営業マンは、どういうコロナ対策をしているの?」という不安もあると思います。
当然のことながら、訪問見積もりをする営業マンは必ずマスクを着用しています。
やっぱりお客様はそこを凄く心配しているので、当然ですがマスクは必ず着用して各家庭に訪問しています。
また、訪問前にアルコール消毒をしっかりと行い、手袋とスリッパを持参するよう徹底している引越し会社もあります。
ちなみに私(ナカムラ)の場合、引越しの訪問見積もりをする時は、以下の点に注意しています。
- ソーシャルディスタンスということで、お客様と距離を空ける
- 不必要にドアや家具などを触らない
- サインを頂くときはお客様にペンを用意してもらう
訪問見積もりをする時、私はこういった注意をしていますが、すべての営業マンがこのような対応をしているとも限らないです。
そこで、心配なママさんは、訪問見積もりを依頼する際に「コロナ対策をお願いします」と引越し会社に伝えておくと良いです。
このように一言伝えておくことで、「このご家庭は特に注意する必要があるな」ということを、引越し会社がより強く認識してくれます。
逆に引越し会社の方から、ご家庭にコロナ対策の協力をお願いするケースもありますね。
3:コロナ禍の引越しの料金相場は70%ほど安くなった
「コロナ禍に、引越し料金の相場はどう変わったの?」と気になるママさんもいると思います。
結論から言うと、引越し料金は安くなりました。
よかったですね!(笑)
その理由は、最初にもお伝えしたように、コロナ禍の引越し件数が激減していて、各引越し会社とも、おそらく過去最低の売り上げになっているからです。
全国的に、6月以降は引越しの需要が高まってはきましたが、引越し会社としては、その売り上げをさらに伸ばすために、無理してでも引越し件数を取る傾向があります。
そのため、引越し会社は価格交渉に乗ってくれやすい状況です。
実際、どれぐらい安くなったのかと言うと、ざっくり従来の70%くらいで考えておいてください。
もちろん、「土日よりも平日の方が安い」といった、引越しが安くなる時期や日時についての原則は変わりません。
ちなみに、従来の引越し料金相場については、こちらの記事「おすすめの引越し時期はいつ?2020年1月~12月の引越し料金相場と安い日をプロがアドバイス!」で紹介しています。
4:コロナ禍の引越し作業時の注意点
「コロナ禍の引越しの準備や当日の作業において、気を付けることは何かあるでしょうか?」という疑問もあると思います。
結論からいうと、コロナ禍だからといって、特別に変わるようなことはありません。
引越しが決まったら「やるべきこと」を、一つ一つ行っていってください。
ただし、先ほども言った通り、引越し作業というのは、実際には引越し会社から見えないところで作業員が作業するものです。
引越し会社から「マスクをしなさい」という指示が出ていても、マスクをしたままの作業は、かなり苦しいものです。
ですので、引越し作業中は従業員がマスクを外していることも、多く見られます。
そのあたりを気にしているママさんは、訪問見積もりの際に営業マンにコロナ対策の徹底をお願いするといいです。
そのことで、引越し会社から対策を徹底するよう、従業員に指示が出ます。
5:コロナ禍の引越し挨拶はした方がいい?
最後に、コロナ禍の心配事として「引越し前・引越し後に、ご近所さんに挨拶をして回った方がいいの?しない方がいい?」という疑問もあると思います。
結論から言うと、インターホン越しに挨拶をするのが、1番当たり障りがないと思います。
コロナだからといって挨拶しないのもどうかと思いますし、かといって直接対面するのも気が引けますよね。
本当に、コロナに対する価値観は、人によって温度差があります。
ご近所さんがどういう価値観を持っているかはわからないので、引越し前・引越し後の挨拶は、インターホン越しに挨拶するのが無難ではないかと思いますよ。
6:コロナ禍の引越しまとめ
新型コロナウイルスの感染拡大後の、引越しの現状や注意点について紹介してきました。
まとめると、こちらになります。
- 作業中にマスクを外している従業員もいるのが現状
- 気になるなら訪問見積もりの際に徹底するようお願いする
- 引越し料金相場は従来の70%ほどに割引されている
コロナ禍だからといって、引越しの準備に特別な変更点はありません。
ただ、作業員のマスク着用の有無は現場によるのが現状なので、もし気になるなら訪問見積もりの際に徹底をお願いしてみてください。
コロナ禍の引越し料金は、従来の数字に70%をかけた料金が相場になっています。
このように、コロナ禍は引越し料金が安くなっているので、引越しするのはコロナ前よりお得ということが言えます。
ただし、実際に出てくる見積もり料金は、引越し会社によって違います。
また、複数の会社で比較(相見積もり)することで、はじめて引越し料金は安くなります。
引越し会社1社にだけ見積もりを頼んでは料金は安くならないので、引越しが決まったら必ず相見積もりをするようにしてください。
便利な一括見積りサービスを利用する際は、備考欄に「コロナ対策をお願いします」と書き添えておくと良いですよ。