現役の引越し営業マン
某引越会社の社員：ナカムラ
2006年より、某大手引越会社の営業を担当している現役の営業マン。営業成績10年連続全国1位。これまでの豊富な経験を元に、安くかしこく引越しするための裏事情をシェア（会社にはナイショ）。
「引越費用を払うのは、いつ？」
「領収書のもらい方は？」
「引越し料金の分割払いは可能？」
「心付けは渡した方がいいの？」
引越し情報専門サイト「引越しママのみかた」を管理＆運営している、某引越会社の社員のナカムラと申します。
引越しは頻繁にするものではないので、料金の支払い方法について、いろいろと疑問があると思います。
領収書はもらえるの？
もちろんです。
現金での支払いなら必ずお渡ししますよ。
そこでこの記事では、引越し料金の支払いのタイミング・領収書のもらい方・心付けについてなど、引越しの支払い全般の疑問について、営業成績が10年連続1位の引越しのプロフェッショナルが解説します。
ぜひ、最後まで目を通してくださいね！
引越し料金の支払い方法とタイミング
基本的に、引越し料金の支払い方法は以下になります。
- 当日現金払い
- クレジットカード払い
- 事前口座振込
- 会社請求（事前振込み or 後日振込み）
1：当日現金払い
引越し料金支払いのタイミングについては、それぞれの引越会社で違います。
現金払いの場合、料金支払いのタイミングは、以下の通りです。
| 引越し会社 | 料金支払いのタイミング |
| サカイ | 当日の積み込み作業前 |
| アート | 当日の積み込み完了後 |
| ハート | 当日の積み込み作業前 |
| アーク | 当日の積み込み完了後 |
サカイ引越センター
基本的には引越し日当日の作業が始まる前に、現金にて引越し代金をいただくことになっております。
出典：http://www.hikkoshi-sakai.co.jp/faq/entry10.html
アート引越センター
お引越日当日の積み込み作業が完了した時点で、現金にてお引越代金をいただいております。
出典：https://www.the0123.com/concierge/faq/detail42.html
ハート引越センター
弊社では、積み込み作業前にお料金をお支払いいただいております(引越し約款第19条）。
「内金」等などの事前のお支払いは不要ですので、ご安心ください。
出典：https://www.zba.jp/hikkoshi/cont/qa-ushiogi/
アーク引越センター
すべての荷物を引越し車両へ運び入れたら、積み忘れがないかなどを確認します。特に問題がなければ、引越し料金を支払います。
出典：https://www.0003.co.jp/guide/today/pay.html
このように、タイミングは前後しますが、現金の場合、料金の支払いは引越し当日が一般的です。
引越し完了後の支払いは基本的にありません。
もし何かの都合で
2：クレジットカード払い
引越し会社によってはクレジットカード払いに対応している会社があります。
サカイ、アート、日通といった大手引越し会社は、どこも対応しています。
以下は、大手引越し会社のクレジットカードの対応表です。
| 引越し会社 | 利用できるカード |
| サカイ | VISA、JCBなど |
| アート | VISA、JCB、AMEXなど |
| 日通 | VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Diners Clubなど |
| ハトのマーク | VISAなど（エリアにより異なる） |
| アリ | VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Diners Club |
| アーク | VISA、MasterCard、JCB、AMEX（手数料が発生） |
| ハート | VISA、MasterCard、JCB、AMEXVISAなど |
クレジットカードの支払いは、事前に申し込みが必要になることが多いです。
詳しくは以下の記事で解説しているので、あわせて読んでくださいね。
3：事前口座振込
引越しの金額が30万以上の高額になる場合は、引越し会社から事前に口座振込をお願いされる場合があります。
それだけの大金を、当日の作業スタッフに手渡して、万が一落としたり紛失すると大変ですので、慎重になります。
ただし、特別な理由もなく事前に振込を要求してくる引越し会社は注意してくださいね。
4：会社請求
転勤などで引越費用を会社が支払う場合は後日振込みもあります。
その際は支払いをする会社の総務担当などの連絡先を伝えれば、引越し会社の担当者が打ち合わせをしてくれます。
ただし、後日振込みの場合、会社の規模によっては、対応できない場合もあるので事前に確認してくださいね。
現金の分割払いには対応してない
現金で支払いの場合、基本的に大手会社は分割払いに対応していません。
分割を希望する場合は、クレジットカードを利用することで可能です。
ただしその場合、一括払いにしか対応してない引越し会社もあるので、事前に確認をしてくださいね。
引越しの支払いで領収証をもらうには？
引越し料金を会社に請求する場合、領収書が必要になりますよね。
その場合の注意点について解説します。
領収書はもらえるの？
現金での支払いの場合、領収書はもちろん貰えます。
領収書は引越し会社であらかじめ宛名と金額を記入して、現場作業員が持参します。
もし、当日なにかの追加費用が発生して、見積り金額が変わる場合は、後日郵送になりますので、送付先の住所を伝えて下さい。
たまに元の住所を伝えて、いつまで経っても届かない！といったことがあります（笑）
クレジットカード決済や事前振込みの場合は、見積りの時に領収書が欲しい旨を必ず伝えてください。
そもそもカード決済は、カード会社を通して行われる「信用取引」です。
決済を行う時点では、支払いを完了していないし、引越し会社は代金を受け取っていません。
領収書は代金を受領したことを証明する書類なので、この時点で発行する義務は引越し会社にはないのです。
「会社に出すので必要です。」などと理由を伝えると良いでしょう。
その際は領収書に「クレジットカードにて支払い」と明記されます。
会社に提出するときの領収書の宛名は？
領収書の宛名は、あなたの要望に従って変更できます。
契約のタイミングで伝えれば問題ありません。
但し書きの変更は会社によっては可能なところもあります。
通常は「但し：引越し代金として」となります。
基本的に、宛名はあなたの名前で会社に提出して大丈夫ですが、念のため経理にも確認しておくと確実ですよ。
引越し料金を現金で支払う際の注意点
引越し料金を現金で支払う場合は、端数の小銭まで用意しておくことをおすすめします。
当日の作業スタッフが、お釣りを持っていないことがあるからです。
作業スタッフは引越し会社からお釣り用の小銭を持たされているわけではないので、お釣りが発生するとポケットマネーから出すことになります。
そうなると、お釣りがすぐに出てこず、時間のロスになる可能性があります。
引越し当日は、ピッタリの金額を用意しておいてくださいね！
引越しスタッフへの「心付け」は不要
支払いに関連していうと、当日の引越しスタッフへの「心付け」は、いくら用意すればいいのか？と悩むママさんもいると思います。
やっぱり渡した方がいいのかな？
いえ、いらないですよ。
昔に比べて、そういう習慣が無くなってきています。
結論からいうと、心付けは不要です。
大手の引越し会社も「いただきません」というスタイルをとっています。
もし、つつむなら1,000円が相場
とはいえ、実際には「心付け」を渡したい場合もあるでしょう。
やっぱりお互いに人間なので、引越し前に心付けを渡しした方が、より安全で丁寧に運んでくれる、という気持ちもありますよね(笑)
現場としても、実際に心付けを渡されたら、もらって帰るケースがほとんどです。
その場合の気になる相場については、作業スタッフ1人につき1,000円といったところです。
「心付け」を渡す場合は、みんなの前でリーダーに
心付けを渡す場合の、注意点があります。
100均のポチ袋にまとめてお金を入れて、みんなの見ている前で作業リーダーに渡すようにしてください。
無いとは信じたいですが、もらったお金をリーダがこっそり懐に入れてしまった！という話を何度か聞いたことがあります。
渡す側はそれは本位では無いと思うので、心付けはなるべくみんなの見ている前で渡してあげてくださいね！
まとめ
引越しの支払いのタイミングは、現金の場合は当日になります。
領収証の発行を希望する場合は、見積もりの段階で伝えてください。
作業スタッフへの心付けは、基本的に不要です。
それでも、もし渡す場合には1人1,000円程度で、全員の見ている前で渡してあげてください。
現金での分割払いは、基本的に対応していませんが、クレジットカードなら可能な引越し会社もあります。
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某引越会社の社員：ナカムラ
2006年より、某大手引越会社の営業を担当。営業成績10年連続全国1位を達成。現在、営業管理職。これまでの豊富な経験を元に、引越し内部事情を、こっそりとシェア（会社にはナイショ）。好きな食べ物は、サラダチキンと玄米。現在、二児のパパ。
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